今回は、人生設計において投資を始める好機(年齢)について考えてみましょう。
不動産は「利回り」によって収益を回収する投資法が一般的。
安定した収益(賃貸収入)などが期待できると仮定すれば、
投資のタイミングは「早ければ早いほど良い」ということになります。

 

 

しかしそれはあくまで理屈の上で考えた場合の話。
実際の若年層は、

・中高年と比較して収入・貯蓄が少ない

・結婚、出産、育児など、支出が多い

・金融機関のローン審査に通りにくい

・時間的な余裕がない

  

以上のような理由から、投資を始めるケースは多くありません。
つまり、「運用する資産がない」=「余裕がない」ために、投資家となることは難しいのです。

 

 

実は不動産投資に向いている「老後」

では、中高年や老後を迎えた高齢者はどうでしょうか。
もちろんケースバイケースで個人差はあるにしても、
先ほどの難点は全て解消されます。

しかし一方では、体力や知的能力の「衰え」を懸念する声もあるかもしれません。
いまさら独学で投資の知識を身につけるのは無理…
そのように考えるのは無理のない話です。

その点、不動産投資は大きな労力や専門知識を必要としません。
株式やFXのように、毎日経済の動向をチェックしたり、
絶えず分析や決断を求められることもない…それが不動産投資の大きなメリットです。

もちろん、専門知識や資格は持っているに越したことはありません。
しかし不動産を所有しているオーナーの多くは一般人ですし、
専門的な手続きや投資上の業務は仲介業者が担っています。

不動産は10年~20年という期間をかけて収益を回収する「ロングリターン」の投資モデルが一般的。
だからこそ緊張感を伴う「いつ買うか」、「いつ売るか」というフルタイムの注視を必要とせず、
かつ「老後の備え」にも最適なのです。

 

 

年金と収益の2本柱で老後を支える

年金と退職金のみで老後を乗り切ろうとすれば、
資産は年々、減少していく一方。
よほどの貯蓄がない限り、不安感は増大していきます。
「もしも90歳まで長生きしてしまったらどうしよう…」などという風に、
「長寿はリスク」だと捉える方もけして少なくありません。

しかし不動産に投資すれば、少なくとも「長生きが怖い」という不安は払拭されます。
むしろ長生きすればするほどリターンは大きくなりますし、
日々の生活水準は年金によって堅調に推移します。
元金の回収が近づくに従って「だんだん贅沢できるようになる」
→生活水準が向上するという嬉しい「おまけ」もついてきます。

 

 

早期退職した場合に「空白の5年間」をどう乗り切るか

もしも60歳で退職した場合は、年金が支給される65歳までの5年間を、
基本的には無収入で乗り切らなくてはなりません。

税金の多くは「前年の所得」によって算出されるため、
特に退職の翌年は厳しい生活を強いられる例が多いようです。
実質的には貯蓄や退職金を切り崩すことで乗り切る方も多いのですが、
気持ち的な余裕が持てず、一時的に生活水準を大きく引き下げるケースが散見されます。

この場合も、退職を迎えるまでに不動産投資を始めることで、
「無収入、貯蓄だけで暮らす」という「心理的な貧困」から解放される方が多いです。
通帳の「数字」だけを見るのではなく、その増減によって被る精神的な影響も考慮すること。
投資を始める際に意外と重要な視点です。