不動産投資ローンにも団体信用生命保険がついている

「投資用物件を持っても、万が一のことがあったら家族にローンが…。」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。不動産投資ローンにも団体信用生命保険がついているため、万が一のことが起きたとしても安心です。

ここでは、団体信用生命保険の特徴や種類、注意点などについて紹介していますので、不動産投資を検討している方は、覚えておきましょう。

1.投資用不動産も団体信用生命保険

団体信用生命保険とは、住宅ローンを借りる際にほとんどの人が加入する保険のことです。

団体信用生命保険に加入した契約者が、万が一、死亡や高度障害になった場合に住宅ローン残額が保険金で支払われます。ローン契約者としては、自分に万が一のことが起きても、残された家族はローンのない家に住み続けられるため安心です。

金融機関としても、不良債権リスクを軽減できるため、団体信用生命保険への加入を住宅ローン融資の条件にしているケースが多いです。

団体信用生命保険は、マイホームの住宅ローンだけでなく、不動産投資用ローンにもついています。投資用の団体信用生命保険も、住宅ローン同様、契約者に万が一のことが起きた場合には月々のローン返済がなくなります。

もし、そうなった場合は、ローン返済がなくまるまる家賃収入を得ることができますので、残された家族のその後の生活の不安を軽減することが可能です。

団体信用生命保険の保険料は、ローン金利に+0.1%〜0.2%程度上乗せされることもあれば、金融機関が負担するケースもあります。

2.団体信用生命保険は主に3種類

団体信用生命保険は、各金融機関でさまざまな種類のものが提供されています。それらを大別すると、以下3種類に分けることができます。

【1】通常の団体信用生命保険
ローン契約者が、万が一、死亡・高度障害になった場合にローン残額が完済されます。

【2】三大疾病特約付団体信用生命保険
ローン契約者が、通常の団体信用生命保険(死亡・高度障害)に加え、三大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞)になった場合でも保険金が支払われます。ただし、三大疾病は診断確定だけで保険金が出るケースは少なく、条件に記載されてある所定の状態になった場合にはじめて補償を受けられるのが基本です。

【3】八大疾病特約付団体信用生命保険
ローン契約者が、死亡・高度障害に加え、八大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞、肝硬変、高血圧性疾患、糖尿病、慢性膵炎、慢性腎不全)になった場合に、保険金で補償を受けることができます。三大疾病特約付団体信用生命保険同様、診断だけでなく条件に記載された所定の状態になっていることが補償対象です。(※それぞれ保険適用される諸条件があります。)

3.団体信用生命保険の注意点

ローン契約者にとって非常に心強い存在である団体信用生命保険ですが、注意点もあります。1つは、年齢や健康状態によっては加入ができないことです。金融機関にもよりますが、年齢が70歳以上の場合や持病を抱えていると保険に加入ができず、ローンの利用もできません。

また、「どのような状態になったら補償の対象になるか」を必ず事前に確認しておきましょう。万が一のときに家族にローンが残ってしまったら、ローン契約者としても無念でしかありません。

保険を使うときの話はあまりしたくないかもしれませんが、大切なことなので家族でしっかりと内容を理解しておきましょう。