2020年に開催される東京オリンピックを見据えて、いま都心では大規模な不動産の開発が行われています。そんな中、投資家として確かな存在感を示しているのが「働く女性」たち。なぜ「キャリアウーマン」と呼ばれる彼女たちは、不動産に投資するのでしょうか?
「サラリーマン大家」一般化の流れ
男女を問わず、不動産は投資の対象として、かつてよりハードルが低くなっています。安価な物件が増えましたし、オリンピックによる好景気=値上がりもほぼ間違いのないところ。タイミングとしては「今」がまさに好機なのです。
「女性の社会進出」というスローガンが普及して数十年。経済的に一定の「ゆとり」を持つ女性も増えてきました。サラリーマンが大家として収益を上げられるのなら、OLだって、主婦だって、その恩恵を得ようとするのは当然の話なのかもしれません。女性の「社会進出」が一般化した今、彼女たちはさらなる経済活動=不動産投資にまで、活躍の場を広げようとしています。
不動産投資はキャリアの「転身」に関係なく継続できる
しかし、女性が男性と同じだけの収入を得るためには、男性の数倍の努力、もしくは幸運が必要だともいわれています。結婚、妊娠、出産という出来事が、女性のキャリアに暗い影を落とす事例も珍しくありません。男性のキャリアは「一直線」で、人生設計が比較的容易。しかし女性のそれは、いくつかの転身(未婚→妻→母)を経る可能性が高く、収入も増減します。
いわば、「安定」を求めるからこその不動産投資なのです。不動産の利回りはキャリアの転身に関係なく、比較的安定しています。OLの「副業」として取り組むこともできますし、主婦として家事や育児の合間に「掛け持ち」することも難しくありません。
完全な「不労所得」ではありませんが、大半の業務は業者に代行を依頼できます。収入の安定化、そして不動産投資ならではの手軽さ。働く女性にとっては非常に魅力的なポイントではないでしょうか。
女性の「センス」が不動産に応用できる?
不動産の価値は「生活」に深く関係しています。生活を支えるのは、言うまでもなく女性たち。家事や子育て、毎日の消費活動など、男性よりもむしろ女性の方が深くコミットしています。女性だからこそ「生活者の目線」で不動産の価値を見抜くことができ、投資家として鋭敏なセンスを発揮できる。いわば感性の部分で、「女性は不動産投資に向いている」と考えることもできます。実際に「女性目線」で活躍する「センスの良い大家さん」は少なくないようです。